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2018年12月 8日 (土)

FT920 50MHZ アンロック 修理

夏の6mシーズンから 主力機のFT920が50MHZでアンロックする現象が発生した 本格的Esシーズンを控え
頭が痛い事である

この症状は当初 51MHZ台でFMの変調が歪み 時間の経過とともにひどくなり ついにはアンロック症状
(周波数表示部がフリッカする)という現象であった しかし50MHZ台のSSB/CWは使用できたので そのまま
使用していたが 症状はひどくなり ついには50MHZバンド全部がアンロックという 最悪の状態となった

しかし HFは全バンド正常に使えるが このまま使っていたら 進行するガンのようにリグをむしばんでいくのは
必至と考え試行錯誤の末 以下の論理で修理を構築してみる

1.時間の経過とともに症状が発生 ひどくなる---VCOの6mバンド用素子の劣化 (FET DIODEなど)

2.ウェブでこの手の症状はポピュラーだが2nd LocalのX-TALあるいはFETの劣化により発振レベル低下する

3.このリグはフルオプションでTCXO-7が搭載されているが TCXO-7の劣化不良

メーカ-サポートは既に終了しているので 自力 もしくは 巷の修理屋(アマチュア無線家でも技術レベルの高い方)に依頼する しか 策は無い
まあ20数年使ったリグなので 買い替えも考えたが、とりあえず自力でトライ

まず 資料を集めた ネットでFT920のサービス資料を探す EU YAESUのサイトにあった PDFファイルで
ズバリFT920 サービスマニュアル これをDLして熟読

するとVCOのチェック項目がある 920のVCOは5バンドに分割されていてバンド毎に切り替わる VCOの電圧
チェックと調整要領どおり実行 これには ちょっとしたコツがあり まず 受信周波数を30KHZ(長波ですな)にして基準電圧をチェックとある しかし 標準では100KHZ以下は表示できない

これは 裏コマンドで突破できる 次に56MHZで基準電圧をチェック すべて正常 VCO電圧には異常が無い
次にVCOのデバイスを手配交換

6mVCOの2SK210BLとトリマを交換してみた--------------結果NG

次に2nd MIXのレベルを測定 これにはRFミリバルが必要だ そんなものはないので 考えた末 電子テスター
にオシロ用RFプロ-ブの検波付を購入 アダプタを介して実装してみた なんとか測定可能

ここで問題 マニュアルだと2nd LOの出力は2.0V +-0.1Vであるが 実際にエージングして6mアンロック状態になった920を横にしてRFプローブをテストポイントセットすると なんと アンロックが直ってしまうのだ..

これは困った 自分なりに考えてみた テストポイントは2nd LOを発振している2SK210GRの次の団 バッファーアンプ直前 すなわち バッファ直前の結合トランス(RFコイル)にある こことバッファは2PFのコンデンサでつながっているが 恐らく プローブつなぐと浮遊容量で バッファーの出力が上がるのではないかと考察

ここで 2nd LOのFET 2SK210GRと2nd LoのX-TAL 60.770MHZを交換 (これはあらかじめ 調査してX-TALは 三田電波に注文しておいたもの)

交換したところ 電源投入すると 6mのアンロックは解消していた おお!これだったのか とよろこんだのつかの間 受信はOKだが 送信すると数分でまたアンロック してしまう
ここで考察 2nd LOの出力レベルがFET交換で変わったのではないか? ここで さきの簡易RFミリバルのプローブを接続 電圧を2.0Vに調整する プローブをつなげている間はアンロックは発生しない

ならば 出力をあげてからプローブを外そう..基準電圧は2.0Vだが 少しずつあげて プローブを外して結果をみる
ここでわかったのは 電圧を少しずつ上げてプローブをはずすと 送信してもアンロック発生しない が CWをフルブレークインで送信(ダミーを接続して出力10wほどでテスト)

別の受信機(FT757GX-HX650 50MHZ トラバタ)で聴いていると 当初はきれいな 復調音であるが そのうち音が濁り ついには 頭が切れてしまう しかし セミブレークインだと 発生しない

これは おそらく PLLの位相検出レベルが変わり 瞬間 QRHをおこすのだと考察 それでどうしたかというと
マニュアルにある基準電圧2.0Vは無視して可能な限りTP(テストポイント)の電圧を高くなるように 調整した
結局6.5Vまであげてみたところ RFプローブを外してもアンロックは長時間送信しても発生せず なおかつ 
CWのFBKでもトーンの濁り 頭切れは発生しなかった

結局 この状態で一応 終了して 翌日 51.140MHZでFMで15分ほどローカルのOM局とQSO  アンロックは終始発生しなかった..

※現在 これで検証中ですが 二週間ほど使用して安定してますが 釈然としませんが 一応修理完了とします
 文中でつかった 三田電波製 60.770MHZのX-TALは最低発注ロットが5個だったので5個注文して使用したのは1個だったので 手持ちがあと4個あります

同様な修理をトライしてみたい方はご一報くだされば お分けします..

Image3

Image2

Image1

「___.MOV」をダウンロード

MOVファイルはCWで連続打電してテストしている動画です。


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